ハートに優しく

~目に見えない心の治療~

心療内科で働くリエゾンナースとは何か

リエゾンナースとは精神看護専門看護師のことです。
リエゾンナースになるには、精神看護について特別な知識を持っている必要があります。5年以上の実務経験を積み、専門の看護学校に通い資格を取得しなければいけません。そしてその知識を活用して、こころの病を持つ患者さんに対応できる応用力を求められます。こころの問題はマニュアル通りに解決することが難しいためです。

リエゾンナースは、心療内科などで患者さんのこころを看護することはもちろんのこと、人と人の架け橋になる役割もあります。リエゾンとはフランス語で仲介という意味があり、医師や看護師が患者さんと適切な関係を結べるよう手助けをします。
患者さんだけでなく、仕事場の人間関係が円滑になるようにリーダーシップを発揮することもリエゾンナースの仕事です。悩んでいるスタッフのカウンセリングをしたり、他科との連携を促したりと、様々な場面で活躍します。
プレッシャーや緊張感の高い医療現場では、リエゾンナースの存在はこころの拠り所になります。架け橋が上手くいくと現場の空気が良くなり、患者さんもリラックスして診療を受けることができます。

リエゾンナースは、患者さんだけでなく、スタッフのこころのケアまで任される精神看護のスペシャリストです。資格はもちろんのこと、高いコミュニケーション能力やカウンセリング能力、人望が求められます。資格を取得できる専門学校は少なく、リエゾンナースになるハードルは高いですが、今の医療現場で需要の高い人材といえるでしょう。リエゾンナースに興味のある方は、こちらの《心療内科で働こう! - 看護の扉》もおすすめです。